本日ようやくウェルナー・ミューラーのブック型ボックス・セットのパケージ・デザイン、ブックレットが入校できた。選曲・解説執筆者の大江田信さん、デザイナーの高瀬康一さん、ほんとうにお疲れさまでした。もう二度と作れないと思い、結構気張ったかいがありいいものになりそうで心底嬉しい。
おかげで今日からブログに復帰できる(笑)。これから毎日(言っちゃった!)少しずつミューラーについて書くつもり。おつきあいください。
そもそもわたしがウェルナー・ミューラーに取り憑かれたきっかっけはたった1枚のシングル盤だ。
約3年前のこと、30年来の音楽友人である細川利孝さんから「気に入るはず」と言われて貸してもらった「ヒット・パレード」というジャケットがない地味なドーナツ盤を聞いたがすべての始まり。
とにかく粋でカッコいい。
見事にスイングする陽気なアメリカン・サウンドにどうせドイツの楽団だろうという先入観は吹き飛んだ。
やがてミューラーが戦後すぐ、戦敗国ドイツに駐留したアメリカ軍のための楽団RIASを指揮したと知った。なるほど、ミューラーのおっさんは進駐軍の仕事を通じてアメリカン・ミュージックの“ノリ”をばっちり会得したに違いない。ドイツでもスイングしなけりゃ意味がない、その通り。
「ヒット・パレード」は隣国の放送局、ラジオ・ルクセンブルグの番組のテーマ曲として録音されシングルでしか発売されていない。なんと今回本国ドイツにさきがけて世界初CD化。ほんとノリノリのグルーヴ感溢れる名演奏だ。

「Hit Parade」ドイツ・デッカから出ていたシングル。まるでクラシックのレコードのようでシブい。60年10月31日録音。

『Hit-Parade』ドイツでリリースされた25cmアルバム。大胆な構図のジャケット。好きです。なぜか「ヒット・パレード」は収録されていない。

RIASを指揮する若き日のウェルナー・ミューラー。このアンプはひょっとしたら日本の「グヤトーン」製?
●イージーリスニングの王様、ウェルナー・ミューラー世界初、101曲の名演奏をつめこんだ4枚組ボックス『ウェルナー・ミューラーの素晴らしき世界』(WQCP-861)6月25日ワーナーミュージック・ダイレクトで販売開始。