ライ・クーダー&ニック・ロウ来日公演@東京JCBホール(2009.11.5)

Posted by ワーナーミュージックライフ・スタッフ : 2009年11月06日

日本シリーズ第5戦で賑わう後楽園、名ギタリスト、ライ・クーダーが14年振りに東京にてステージに立った。
2009年よりリトル・ヴィレッジ以来17ぶりにニック・ロウとのタッグを組み行っているツアーの奇跡の来日公演が実現した。



東京での初日公演はステージから客席までさほど距離のないJCBホール。
2階のバルコニー席からでもステージ上の楽器がよく見える。

19時、公演オンタイムにてホール内の照明が暗くなり、待ちわびたように会場から歓声が沸き上がる。
ライ・クーダーとニック・ロウの奇跡のライブをこの目に焼き付けようと言わんばかりの歓声!


しかし、ステージ上に登場したのは5人の男女。

ヴォーカル【+オルガン】(女性)、ギター(男性)、ベース(男性)、ドラム(男性)、シンセサイザー(女性)で構成されたバンドだ。
全く予告されていなかった前座のバンド。今回の日本公演は2部構成でこちらのバンドが1部らしい。



よく見るとドラムはライ・クーダーの息子ヨアキム・クーダーだ!
どうやらこのバンドはヨアキム・クーダーのバンドらしい。
”奇跡のステージ”の前座としてはこれ以上の物はないほどの素晴らしさ。
曲もアジア的なリズムに重なる力強い女性ヴォーカルはライ・クーダーの手がけた映画音楽を聴いてるような錯覚に陥る。
さすが、長年ライ・クーダーを支えている息子ヨアキム・クーダーのバンドだ!




約30分のステージを終え、休憩をはさみいよいよ本編へ!
ステージの中央に集まったドラムとアンプ。ステージにはだいぶ余幅を残している。




再びホールの照明が落ちると、なんの溜めらいもなくライ・クーダー、ニック・ロウ、ヨアキム・クーダーのトリオが登場!
待ってましたと言わんばかりに沸き上がる歓声と拍手!



1曲目はニック・ロウの「FOOL WHO KNOWS」、ニック・ロウとライ・クーダーがそれぞれ楽器を親指で弾く!
この2人の光景を観るだけで興奮が収まらない。
やはりライ・クーダーのスライドは世界一だと言っても過言ではない。
小指にはめたスライドバーをここぞと言うところで使い、心地良い“あの音”を響かせてくれる。


2曲目はライ・クーダー「FOOL FOR A CIGARETTE」。ライ・クーダーとニック・ロウのハモリが実に素晴らしい。
このハーモニーだけでお腹いっぱいになってしまいそうだ。

3曲目はなんと「VIGILANTE MAN」。この曲がまさかこのタイミングでくるのか!と驚愕!!



ライブ全体を通してニック・ロウ、ライ・クーダーそれぞれの曲を交互に演奏するスタイル。
さらに途中から、前座を務めたバンドから女性2人がコーラスとして参加。トリオに加えコーラス、ギロなどのリズム楽器が加わり更に豪華な曲の仕上がりとなっている。




%A5%E9%A5%A4%A1%A6%A5%AF%A1%BC%A5%C0%A1%BC%C5%EC%B5%FE%BD%E9%C6%FC.jpg

ライ・クーダーの頭にはなんと豆絞りの手ぬぐいがバンダナ風に巻かれている。
客席からの拍手にも日本語で“ドォモ!”と答えることから14年ぶりの日本公演をかなり楽しんでいる様子。
途中ちょっとしたミスと笑ったり、曲中に音を出したままチューニングをしたり等、リラックスした雰囲気がまるでスタジオでのリハーサルを覗いている様にも思えてしまう。
日本でのライブという事もあって自身の趣味の車やトヨタの話も交えつつそのまま「CRAZY 'BOUT AN AUTOMOBILE (EVERY WOMAN I KNOW)」を演奏するという粋な演出もみられた。


ライ・クーダー「BORDERLINE」やニック・ロウ「RAINING RAINING」、「(What's So Funny 'Bout) Peace Love And Understanding」などそれぞれの名曲も演奏。
更に新曲を披露するといった14年ぶりの来日公演としては大満足の内容だった。


ライ・クーダー。
彼のは是非、ギターに夢中になっている少年に観てもらいたい。
CDからでは想像のできない世界が広がっている。
前回から14年ぶりの来日公演、そしてニック・ロウとの17年ぶりのダッグ結成。
今回の来日公演を見逃す事は必ず後悔すると断言できる。

残りの来日公演、お見逃しのないように。

2009.11.5

11/6 Fri. グランキューブ大阪 (大阪)
11/9 Mon.−11 Wed. Bunkamura オーチャードホール (東京)
>>詳しくは ウドー音楽事務所

>>ライ・クーダー、先乗りイギリス公演レポ。